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楽天株式会社は迷うところがあるが、楽天の特殊要因を考慮すると投資しても良い
ECサイトの国内最大手で三木谷さんの経営手腕が現れているテクノロジー×イノベーションの会社
こんにちは。HARUKIです。
本日は、最近携帯事業の参入で色々物議を醸している楽天について記述します。
社長の三木谷さんは皆さんご存知の通り、インターネットの黎明期に興銀→ハーバードという綺麗な経歴を捨てて「インターネット社会」にかけて成功した素晴らしい起業家です。
日本では、アマゾンと楽天の2強がインターネットのECサイトを牛耳っています。
そして、楽天カードや楽天ペイメントを初め様々な新規事業もうまくいっており、非常に成長率が高い優良企業です。
楽天株式会社の概要
会社概要:楽天株式会社
業務内容:インターネットサービス/FINTECH
設立年月日:1997/02/07
従業員数:14,845人(2017/12期 連結), 5,831人(2017/12期 単体)
主な競合:アマゾン、ソフトバンク、SBIネット銀行、リクルート
楽天は現在大きく分けると、「インターネットサービス事業」と「Fintech」が大きな柱ですが、細かい事業がたくさんあります。
①インターネットサービス事業
・国内EC
・コミュニケーションズ&スポーツ
・その他インターネットサービス
②Fintech事業
・楽天銀行
・楽天カード
・楽天証券
・楽天生命
楽天は、楽天IDを中心とした楽天経済圏を拡大させようとしており、今回話題に上がっている楽天の携帯電話サービス参入も楽天経済圏を拡大・強化するためです。
特に、楽天サービスへのアクセスの大半が現在携帯電話となっており、楽天としては携帯電話をコスト優位で競合から顧客を奪い、楽天経済圏の他サービスへの接続を強化することでマネタイズを狙っています。
他キャリアとはマネタイズポイントが異なるので、他キャリアは真似できず、携帯電話参入時の投資負担だけが気にはなりますが、成功すれば大きな収益が見込めると思います。
HARUKIの5条件
①その事業領域でNO1である。
→ここは残念ながらアマゾンに最近EC領域で抜かれたため、NO2のポジションに甘んじている。他の金融事業等も好調ではあるが、一番ではない。
②労働集約事業でなく、指数関数的に業績が伸びる
→大体の事業がインターネット関連事業なので全く労働集約ではない。
最近参入を表明した携帯事業も短期的な販売のメインは楽天IDを持っているユーザなので、
オンラインや最小限のCACで顧客が獲得でき、労働集約ではない事業体である。
③一定規模の市場がある
→すでに1兆円以上の売り上げがあるが、携帯産業や次々を参入している金融事業は非常に市場が大きく、大きくスケールする可能性があると思います。
④経営者が優秀
→創業者の方は間違いなく優秀。
そして、役員も副社長始め、様々な優秀な経営者が参画されており、コンサルティングファーム等からも優秀な社員が多く参加しているので経営者は非常に優秀です。
⑤参入領域の中で、利益率が非常に高い
→利益率は10%以上とここは低いのが気になります。
*ただし、楽天もM&Aを含め、非常に投資を積極的に行っており、その積極姿勢は評価できます。
少し迷うところではあるが、最終的には事業の絵の描き方を評価しても買ってもいいと判断
HARUKIは、該当領域でNO1かどうかを非常に気にします。
その点でいくと、わずかではありますが、アマゾンにECサイトのシェアで負けたのは非常に危機を感じると状況だと思います。また、利益率も高いわけではなく5条件の内3条件しか満たしていないと思います。
ただし、個人的には三木谷社長の戦略の絵の描き方を評価して購入してもよいと思います。
確かにデータ的には、楽天への入り口になっている携帯のシェアをとるのは理にかなっています。そして、楽天ポイントを中心とした楽天経済圏を優位性として、コスト優位で携帯事業に山友するのも理解できます。
ただ、サラリーマン経営者なら投資負担が重すぎて理屈ではわかっていても、普通この判断はできません。
創業社長である三木谷さんだからこそ判断でき、そして三木谷さんだからこそやりきれると思います。
是非楽天には頑張って欲しいと思います。